daraodarasukeのブログ

理想はアンコウのように替えの効かない存在になることです。

イングランド・プレミアリーグ戦士を紹介 ②ウーデゴール

サッカーの祖国、イングランド。🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

 

そこでプレーするのは、他を圧倒する技術・身体能力・戦術理解力・フィジカルを備え

た一流のプレーヤーばかり。 そのため、レベルの高さは現在世界一と言われています。

 

この度は、そんなイングランド・プレミアリーグのチームに所属する選手を、これまで

の経歴をまじえながら解説していくシリーズの第2回目となります。

この記事を見て、プレミアリーグに興味が湧いたり、海外サッカーをもっと知りたい!

という方が増えてくれたら嬉しいです。

 

今回紹介するのは、マルティン・ウーデゴールです。

 

マルティン・ウーデゴール

写真はかなり前のものです

1.ポジション・経歴

国籍はノルウェー🇳🇴です。

 

現在の所属クラブはアーセナルFCです。

 

ポジションは主にミッドフィルダー(トップ下・インサイドハーフ)です。

 

利き足は左足です。

 

ウーデゴールは1998年12月17日、ノルウェーのブスケルー県のドランメン出身

の現在24歳の選手です。

父親が元プロサッカー選手ということもあり、幼い頃からその影響でサッカーを始め、

2009年まで地元ドランメンのクラブのユースチームでプレイします。

また、父親からも直接英才教育を受けていたようです。

 

そして、その後、父親も現役時代所属していた国内クラブのストレームスゴトセトIFと

いうクラブのユースチームに入団します。

この頃から大変練習熱心であり、アイディア溢れる天才的なプレーも見せていたようで

す。

そんな彼にはこの頃から「神童」だと周囲が騒ぎ立てる環境ができ始めていたようで

す。

その5年後の2014年、15歳の時に、同クラブのトップチームに昇格することとな

ります。

そして、間もなくトップチームの試合にも出場しますが、これでノルウェー国内のトッ

プリーグの最年少出場記録を更新することとなりました。

 

その約1ヶ月後の試合ではリーグ最年少得点記録となるゴールも決め、その後も印象的

な活躍を継続してみせたことから、同年、ノルウェー代表にも招集され、すぐさま同国

史上最年少出場記録を更新するA代表デビューを果たしました。

 

そして、翌年の2015年、トップチームデビューから印象的な活躍を繰り返し、既に

ノルウェーの神童」として、国内だけではなく、国外クラブからも熱い視線を浴びて

いたウーデゴールは、ある強豪クラブへの移籍を選択します。

そのクラブとは、UEFAチャンピオンズリーグ最多優勝回数を誇る、あのスペインの名

門、レアル・マドリードです。

この移籍は当時、サッカー業界ではかなり大きな話題として報じられました。

 

その後はリーグ戦ではチーム史上最年少デビュー記録を更新するなど、スーパースター

への道を歩み始めたかに思われましたが、ここから数年間、彼にとっては試練の時が

訪れます。

 

デビューを飾ったは良いものの、結果的にトップチームに定着することはできず、Bチ

ームでのプレーが中心となり、約1年半、そこで過ごします。

 

その後の2年間はシーズンごとにオランダの別のチームへの期限付き移籍をし、主力と

してプレーしますが、1年目のチームでは期待されていたような印象的な活躍や記録を

残すことはできませんでした。

しかし、オランダ2年目の年に所属していたフィテッセというチームでは才能の片鱗を

見せつけ、結果を残します。

 

そして、2019年、20歳の時にスペインリーグに戻りますが、所属元ではなく、現

在、久保 建英選手が所属していることでも知られる、レアル・ソシエダへレンタル移

籍します。

ここで自身のプレースタイルとクラブの戦術が見事にマッチしたことで躍動し、チーム

の躍進の中心人物となります。

結果的に、クラブにとって33年ぶりのタイトルとなる、国内カップ戦優勝や、リーグ

戦上位でのフィニッシュをもたらしました。

 

この活躍を受けて、翌年、保有元のレアル・マドリードへと戻りますが、チームの重要

な戦力とはみなされなかったため、その翌年の2021年の冬、22歳の時にイングラ

ンド・プレミアリーグアーセナルFC期限付き移籍を果たしました。

ここでも彼はチームの主力として半年間活躍したため、それが高く評価されたのと、保

有元のレアル・マドリードでは引き続き構想外であることが分かったため、同年夏に

ーセナルFCへ完全移籍を果たしました。

 

それから現在に至るまで、最初の方はスタメンに選ばれない時期もありましたが、出た

試合で結果を残したことでその後はチームの絶対的な主力として、多くの試合に出続け

て、多くのゴールやアシストなどの記録を残しています。

また、先日終了した、22−23シーズンでは、全体を通して当時23歳ながらチーム

のキャプテンを任され、結果的にチームも7シーズンぶりにUEFAチャンピオンズリー

グの出場権を確保できるリーグ戦2位となる結果を残す原動力となりました。

またこれにより、ウーデゴールは同シーズンのチーム最優秀選手にも選ばれています。

 

史上最年少デビューを飾ったノルウェー代表でも、当時22歳という若さだった202

1年からキャプテンとして指名されるなど、チームの中心人物であり、現在その驚異的

な得点力で世界中を驚かせている、アーリング・ハーランドとともに、ヨーロッパでは

強豪国とはいえないチームの、これからの躍進のキーマンとして大きな期待を寄せられ

ています。

 

 

2.プレースタイル・魅力

ウーデゴールのプレースタイルを一言で表すならば、それは、「センスの塊」です。

特に攻撃面においては、それを強く感じます。

基本的には、中盤の少し前目でのポジショニングが多く、パスやシュート、ボール保持

の際は利き足である左足を頻繁に用います。

 

ドリブルは足からボールが離れず、非常に小回りがきくため、複数の相手選手に囲まれ

ても滅多にボールを失いません。

時にはダブルタッチなどを使って局面を打開することもよくあります。

 

パスの能力はずば抜けており、長短問わず正確なボールを蹴ることができます。

また、味方選手に合わせるスルーパスが大の得意で、特にアーセナルでは、トップ下

として裏に抜け出した味方へタイミングピッタリのグラウンダーや浮き球での正確無比

なスルーパスを繰り出して決定的な場面を演出する場面が頻繁にあります。

 

ルーパスだけではなく、中盤の後ろへ移動してビルドアップにも大きく貢献すること

ができ、特に、味方との1タッチ・2タッチでのやり取りを繰り返しながらボールを前

へ運んでいく能力が非常に高いとプレーを観ていて感じます。

 

シュートの技術や意識も高く、スペースがあいていれば、頻繁に前線へ顔を出して、味

方からのクロスやパスをシュートへ繋げます。

また、ぺネルティエリアの外からもコースが空いていれば、積極的にシュートを打ちま

す。

その精度も高く、高確率でゴールの枠を捉えるため、ミドルシュートでの得点の場面も

多いです。

 

その上、運動量も非常に豊富かつ守備への意識も高く、ディフェンスの際は相手へのパ

スコースを封じながら急接近するプレッシングが大の得意です。

それを出場している間は継続して行うことができるため、攻撃面だけではなく、守備面

でもチームに多大な貢献をしている選手だと言えるでしょう。

 

 

そして、僕がウーデゴールのプレーで最も「センスの塊」だなーと思うのが、意外性の

あるプレーを即興で頻繁に繰り出すところです。

 

特に、複数の相手選手に囲まれ、もうどこにもスペースやパスコースがない!という、

こちらからからすると絶体絶命に思えるような場面でその能力が発揮されることが多い

ように思います。

 

ダブルタッチの途中でパスを出したり、ボールを一度引っ込めて相手をずらした後に、

再度同じ場所に戻してドリブルしたり、パスをそこから出したり。

言葉では説明しにくいため、ぜひ、動画を観ていただきたいのですが、とにかく、どう

してそんなことができるの!?というより、やろうと思えるの!?

というような、観ている側ですら一瞬何が起こったのかわからず、リプレイをスローで

再生してようやく理解して、それを瞬時に行った彼の判断に驚愕させられることがほぼ

必ず毎試合どこかの場面であるのです。

 

そんな、彼の意外性のあるプレーは観ていて非常に面白く、それがアーセナルの試合

を毎試合観たいというモチベーションの1つになっていることは確かです。

 

また、10代のうちから様々なチームでプレーし、代表デビューも飾ってうまくいく時

といかない時を何度も経験してきているため、同じ世代の他の選手達と比べると、経験

値の差が明らかに違う印象があります。

そのためか、23歳でアーセナルというビッグクラブのキャプテンになった時も、不

思議と早すぎるという感じはしなかったし、むしろ適任なんじゃないかとさえ思えまし

た。

現に、チームでは同世代の若い選手たちだけではなく、中堅・ベテランの選手からも

慕われており、監督(ミケル・アルテタ)からの信頼も非常に厚いです。

チームの成績としても、近年では最も良いものを手にできています。

このキャプテンシーもウーデゴールを語る上で欠かせない要素の1つだと思います。

 

 

3.まとめ

ここまで紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

トップチームデビューを果たしたのが10年近くも前なので、もうベテランに思えま

すが、彼はまだ24歳です。

年齢的には、まだまだこれからの選手なのです。

子供の頃から「神童」としてもてはやされて、それでもしばらくその期待通りの結果を

残すことができずに苦しんだ時期もあったとは思いますが、今の彼のプレーを観ている

と、それを乗り越え、自身がみなぎっているように思います。

そして、既に1人のサッカープレイヤーとして、非常に高い次元で完成されつつあるな

とも感じます。

 

これからのシーズンは、アーセナルでは20年ぶりのリーグ優勝、ノルウェー代表では

、長らく遠ざかっている主要国際大会への出場へむけて、その多くの経験値と天才的な

プレーなどを武器に活躍し、悲願を達成してほしいなと思います。

 

 

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!